猫の餌の正しい選び方
猫の餌の正しい選び方
愛猫のごはんのお世話は毎日のことです。でも猫の餌の選び方は飼い主によって様々です。猫の餌の正しい知識についてまとめました。
- 猫の餌(キャットフード)の選び方
- 猫に必要な栄養素がある
- 猫と人間の食事と同じではなぜいけないか
- 猫に犬の餌をあげるとどうなるか
- 猫や犬に上げるといけないもの
1、猫の餌(キャットフード)はどのように選んでいますか?
・値段・大きさ・形・パッケージ・メーカーなどなど…飼い主さんの個人的な理由で判断していませんか?実は猫の餌は正しい選び方があります。
①猫の餌(キャットフード)は2種類ある
まず、キャットフードの袋の裏に記載している名称に注目してみましょう。「総合栄養食」と「一般食」のどちらか書いてあります。
- 「総合栄養食」とは、全米科学アカデミー国立研究審議会(NRC)と全米飼育規制協会(AAFCO)が飼料規制を決めており、それに基づいて作られている
- 「一般食」とはその飼育規制を満たさないもの
「総合栄養食」を主に与えましょう。「一般食」は捕食としておやつ程度に考えましょう。よい食事とは、必要な代謝エネルギーが取れて、各栄養素が過不足なく摂取できる食事のことです。
2、猫に必要な栄養素とは何でしょう?
たくさんあります。ビタミンB12 、ナイアシン、ビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンD、ビタミンA、I、Zn、Cu、Fe、食塩、K、P、Ca、たんぱく質など・・・猫には猫の必要な栄養分があり、これが不足すれば健康が損なわれます。
3、もし猫にヒトと同じ食事を食べさせるとどうなるでしょうか?
- カロリーと塩分が多すぎる
- 本当に必要な栄養素が不足する
猫は肉食動物です。動物性の食品から摂取しなくては生きていけない必須栄養素がある。それは特にタウリン、アラキドン酸、ビタミンAなどです。また、たんぱく質とミネラル、ビタミン類が不足します。好んで食べたとしても体に合わないものがあります。
4、猫に犬の餌をあげるとどうなるでしょうか?
犬は雑食動物でいろいろな食物から栄養を取ることができます。ヒトも雑食動物ですが犬とヒトは必要な栄養素のバランスは違います。
一方で、猫に犬の餌を上げるのはやめましょう。なぜならば、猫は犬と比べると体重当たりの必要なカロリーとタンパク質が多いため、犬の餌では不足します。とりわけ猫はタウリン、ビタミンAなどが栄養不足になります。逆に犬に猫の餌をあげるとこれらは不要で栄養過多になってしまいます。
5、犬猫全般に与えてはいけないヒトの食べもの
原因物質 |
症状 |
玉ねぎ 長ネギ にら ニンニク |
溶血性貧血 血尿 など |
チョコレート カフェイン ココア |
テオボルミン由来のメチルキサンチン中毒(嘔吐、下痢、突然死など) |
ビタミンAやビタミンDを多く含む食べ物を長期間与えた場合 |
ビタミンE欠乏症 骨 関節の痛み 視力障害 など |
生魚 生のイカ 生のタコ |
6、まとめ
猫の餌ペットフードの選ぶときのポイント
①総合栄養食と記載されたものを選ぶ
②犬や猫の運動量や健康状態に見合ったものを選ぶ
③猫のライフステージに合わせたものを選ぶ
④信頼できる会社が作ったものを選ぶ
出典:八木理香 ・麻 布大学獣 医学部附属 動物病院犬と猫のバ ランスの取れた食事とは?